2004年03月17日
オキ日記 : 子供に言い聞かせる
すごい勢いで3案件の仕事をしたなぁと思った。
しかし世の中には締め切りを守れない大人というのは、たくさんいるものである。そういうのは漫画家や小説家など、物書きの世界だけの話かと思っていたが、イラスト・グラフィックや音楽の世界もみんな同じだ。というかよく考えれば、表現するという世界では十分起こり得る話。
すべてのメディア表現には明確な「完成」がないため、どこにピリオドを打っていいか分かりづらい。そしてそれを打つのは、本人であったりクライアントであったりユーザーであったりして、不変である。
また一方で、表現に打ち込むあまりに周りが見えなくなったりすることがある。そのために制作の人間がいるとも言える。人間なのだから、前述のようなピリオドを打つタイミング云々の高尚な理由ではなく、単に怠けていたり、忘れていたりすることもあるわけである。
しかし表現に関わる仕事をする人たちは、表現者である前に人間でもあると思う。人間として当たり前の約束を守るということができないのはどうなんだ、と。拙者が学校であれほど口酸っぱく聞かされた「締め切りは守れ」という言葉はなんだったんだ、と。
拙者の仕事内容には、進行管理も含まれるため、他人のスケジュール管理などもズバズバやっていかなくてはならない。そしてここまで書いて分かるように、進行管理というのは、「調整さえやっておけば、あとはみんな大人なんだから自己管理して進めてくれるよね」というものではない。
例えば友達を1週間前に飲み会に誘っておいて、前日に確認の電話を入れたり、当日待ち合わせ場所でもう着いたよだの、まだ電車だのというメールを書いたりするような感覚。念押しと根回しが必要ということである。
というようなことを、ここ半年くらいでジワジワと実感してきたわけだが、改めて振り返ってみると子供に言い聞かせるような内容だな。「マァくん、ちゃんとできる?」的な。
良い例えだねー。まさに進行管理は「母」だね。
子供の体調や個性に合わせて言い方とかスケジュールの組み方も調整してあげるのだよ。そこまででけたら一人前かな。
子供はお絵かきやお遊戯に夢中になりますからね。
もう寝る時間ですよ、とか言ってあげないとダメなんでしょうね。
いや、マジメな話。