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2003年11月23日

オキ日記 : 当たり前のことが難しい

これまでmp3エンコードといえばCD2WAV32 + gogo.dllの組み合わせで数年やってきた拙者であったが、この度AppleのiTunesのmp3エンコードにビックリドッキリさせられた。

CD2WAV32は言わずと知れた国産リッピングソフトで、mp3フォーマットが普及し始めた頃から存在していた。当時、CD-ROMからオーディオデータをリッピングするソフトというと、まず海外製しか考えられないような時期だったため、国産ということ自体が一つのウリになっていたりした。

それで拙者も色々と試したあげく、結局日本語で便利なCD2WAV32ユーザーになっていたわけだが、どうしても納得のいかない点がひとつだけあった。それは、リッピング・エンコード中に何らかの操作を行なうとデータ中にノイズが混入してしまうということである。

mp3が普及し始めた頃は、その再生にすら、かなりのCPUパワーを食うということが知られていたため、軽量化されたソフトウェアなど再生するための手段が色々ととられていた。エンコード中になにか他のことをするなんて、持ってのほかだったのである。それが、マシンパワーは進化しまくり、いまやギガヘルツは当たり前の時代になっても、「mp3エンコード中は何もできない」なんて、ゲイツはんの言いよったマルチタスクやあらへんやんか!と関西出身でもない拙者は、つい関西弁で訴えたい衝動に駆られていたのである。

ところが冒頭にお話したWindows版のiTunes。これを使うと、エンコード中に何をしてもノイズが入らない。しかもエンコードが終了した曲からiTunesで自動的に再生が始まる。すでにソフト側がエンコード&再生という流れを意識した設計になっているのである。すばらしい! えらい!>Apple

コンピュータ上のソフトウェアというのは、人間が命令しないと何も動かないわけで、その設計者はどのような命令を受けたときに何をするのか、ということを実装していく。しかしながら、同じような機能を持っていてもみんなに使われるソフトとそうでないソフトが存在する。そしてよく使われているソフトというのは、ユーザーが望んだことを、望んだとおりに実行しやすい設計になっているものである。

当たり前のことが難しいってどこかのキャッチコピーみたいだが、本当にまったくおっしゃるとおりだなぁと改めて思ったりした。

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