Experienced Archive
大重美幸『詳細!Progression 4 Flashフレームワーク入門ノート』
- 2010年8月 2日 13:38
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
大重さんの新刊『詳細!Progression 4 Flashフレームワーク入門ノート』を読みましたので、紹介記事を書いてみます。
Progressionを始めるときにこの本が欲しかった……!
Progressionを始めるとき、はじめに恩恵を受けるであろう「シーン」という独自の概念を理解することが最初の壁と言えます。私も、最初にProgressionに触れたときは、個人的に確立してきた手法との違いに戸惑いを覚えた記憶があります。学習したあとで振り返ると、良く作り込まれているフレームワークだからこそシンプルな構造になっていることに気づくのですが、何もない状態から手探りで始めると、ちょっとしたことでつまづいてしまうのです。
ウリのシーン機能を徹底解説
本書は、Progressionの概要や、開発スタイル別の解説、コマンド、キャスト、リソースなど各種機能の紹介をしています。そしてなによりも、最大の特徴であるシーンについて、事細かに解説してるのが嬉しい点なのです。単独、子、孫などのシーン構造(シーンツリー)ごとに具体的なコードを交えて解説(チャプター3)されていたり、シーンの移動とイベントをよく使うケースに分けて書かれていたり(チャプター4)、といったところがオススメポイントです。
同じProgressionを扱った解説書籍として「ProgressionによるFlashコンテンツ開発ガイドブック」もありますが、シーンについては圧倒的に本書の方が詳しく、かつ易しく書かれています。よって、Progressionをこれから始めよう!という人の学習の順番としては、まず本書でシーンやコマンドなどの基本的な概念と機能をしっかり把握したあと、「Progressionによる~」でより細かい機能を学んでいく、というのが良いと思います。つまり、両方買おう!
一家に一冊、大重本
大重さんの本でなにより嬉しいな、と思うのは、書籍専用のサポートサイトがあることです。本書は発売から半月ほど経過しています(ブログに書くのが遅くなってスミマセン!>大重さん)が、さっそく正誤表がアップデートされていますし、関連情報も集約されています。出版社がキッチリと用意するページもよいですが、著者自身がこういうページを設けて読者とコミュニケーションをとる姿はすばらしいな、と思います。
★★★★★
ヘアスプレー
- 2010年5月 5日 05:42
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
ゴキゲンでノリノリな60年代ダンスミュージカルムービー!的なキャッチコピーが付きそうな本作。実際のところは、1988年に制作された映画を原作として、2002年に公演されたミュージカルのこれまた再映画化、という複雑な経路を辿っている。アメリカ人の知り合いに言わせると、本作は「毒が足りない!原作はもっとキワドいよ~」とのこと。その辺りも含めて見やすく再パッケージされていると思って間違いない。
ただ、それが悪いかというと、拙者そうでもないと思っている。平日のいつもよりちょっと早く帰れた夜に、シャンパンでも飲みながら、難しいことは考えずに家族と見るには最高!だろう。新人といってもいいキャリアの主役の脇には、がっちり画面を締める豪華な俳優陣が揃っている。ジョン・トラボルタをはじめ、ミシェル・ファイファー、ザック・エフロンなどにも注目して見たい。
★★★★☆
伊坂幸太郎『グラスホッパー』
- 2010年4月16日 07:16
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
拙者にとっては初めての伊坂本である。目を丸くしたというかなんというか、やはりこれは売れる小説家なのであるなぁということが一見して分かる。なんたって短い時間の中での出来事を描写する力が半端ない。まるで計算しつくされたカット割りにようにテンポが良い。多分、このまま映像化しても遜色ないんじゃないかしら。まぁそういうわけで映画化が相次いでおるのだと思う。
お話の中身は、殺し屋業界でのいざこざに巻き込まれていく主人公、という流れ。主人公自身は、ただの若い元中学校教師(ただし妻を亡くしている)。そのため感情移入もしやすい。ずらりと出てくる殺し屋たちは少々現実感に欠けるものの、そもそも殺し屋という存在自体が非現実的なものであるからして、意外とすんなりと受け入れられる。ジャック・クリスピンのくだりなどはニヤニヤしながら読んだ。
あと、文庫本の装丁がとてもいい。マット紙全面に彩度を抑えたどこか寂しげな写真。もう一度言うが、とてもいいと思う。
★★★☆☆
家田荘子『歌舞伎町シノギの人々』
- 2010年4月10日 09:31
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
川上未映子『そら、頭はでかいです、世界がすこんと入ります』
- 2010年4月 2日 18:54
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
著者の川上未映子が、2003~2006年ごろの約3年に渡って綴ったブログ『純粋非性批判』から抜粋した記事に加筆、修正した随筆集(と背表紙では名乗っている)。そうか、ブログというのは随筆集でもあったわけだな。
思えば数多くの、本当に数多くのブログ、古くはテキストサイト、さらに古くはホームページにおける日記などを読み散らかしてきた。その中でも、テキストを読むことの対価としてお金を支払ったことは、数えるほどしかない。たしか、何かの有料メールマガジンがいくつか、というくらい。それでも『電車男』以降、ネット上で読める無料のテキスト群を編集して書籍化、という手法が定着してきて、拙者もそのような本を買い、読むことが増えてきた(例に出しておいてアレだけど、『電車男』はネットで読んだだけ)。優れたコンテンツであれば、著者に対価を支払いたい、という気持ちは自然と芽生えるので、ネットの文献はガンガン書籍化してほしいところだが……。投げ銭にしても、PayPalにしても、アフィリエイトにしても、ネット上のコンテンツに対価を支払う手段としての決定打は出てきていないわけで、KindleやiPadのようなデバイスにはそういう役割が期待されている、というか狙っているのだろうな。
さて、話が大幅にずれたところで本書の感想に戻る。一言でいうとR&Bを感じる。文体のリズムと大阪のブルース。ときおり声を上げて笑ってしまう。母親が角材で父親の膝を砕くくだり(「黄金の雨の中おしっこを漏らす大人」より)なんか、格別なもんで。この話を読みながら乗っていた西武新宿線1号車の室温が2、3度下がったんじゃありませんの、というくらいの戦慄も走りつつ。元気になるなぁ、この本。
★★★★★
小松成美『中田英寿 誇り』
- 2010年4月 1日 00:48
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
本書は、サッカー選手中田英寿がどのような経緯で引退を決意し、現役最後の大会となったドイツワールドカップに臨んだのか、本人やその周辺へのインタビューを交えながら記されたノンフィクションだ。ペルージャからボルトンまでの移籍に関する舞台裏の様子や、代表チームで不和が取りざたされた宮本や福西とのやり取りなど、海外移籍から引退に至るまでハイライトが凝縮されている。特にペルージャ時代、ガウチ一族による一連の違法行為によって苦しめられていた下りは、サッカー選手としてのピークを迎えつつある中田のジレンマが手に取るように感じられる。
ひとつだけ気になるのは、著者の視点がずいぶんと中田サイドに偏っているという点だ。本書を書き始めるきっかけが、彼の所属事務所であるサニーサイドアップからの執筆依頼であったとしても、スポーツドキュメントとしては問題を多角的に捉えていくことが必要なのではないか。FIFAも掲げる「Fair Play」精神に欠けているのではないか。現に、サニーサイドアップの社長である次原を始め、中田の周辺にいる人物への取材模様は豊富に文章へ反映されているのだが、中田と対立することになったパルマの元監督であるチェーザレ・プランデッリや、代表のディフェンダー陣への取材は、皆無といっていい。ほとんど中田からの伝え聞きか、報道からの得た情報に落ち着いているのである。
ただ、いずれにしても本書がカズに次ぐ日本サッカー界のスーパースターとなった中田英寿を追った貴重なルポであることは間違いない。
★★★☆☆
鈴木敏夫『仕事道楽 スタジオジブリの現場』
- 2010年1月 6日 11:48
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
既刊からの引用がめちゃくちゃ多くてちょっと残念。それにしても、本当にスタジオジブリというプロダクションは、宮崎駿と高畑勲のための場なのだね。これほど世界中に名前が売れているのに、中心人物がいなくなるだけで即解体となるようなプロダクションも他にないだろうね。希有。希有。
そのわりには今年に入ってトヨタの中に新人育成の場を作ったりしていて、よう分からんのだけど。
何度も言うけど引用多すぎなので、星3つで。
★★★☆☆
筒井康隆『パプリカ』
- 2009年11月20日 19:24
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
中村俊輔『察知力』
- 2009年10月15日 17:32
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
自分より身体能力の高い選手と戦うには、相手よりも先に動き出すこと。そのときに必須なのが、瞬時に状況判断をして正解を導く力だ。それを、中村俊輔は「察知力」と呼ぶ。中村俊輔『察知力』
本書を読むと、中村俊輔というサッカー選手が、努力の固まりのような人であることが改めて分かる。世界で活躍した先人であるカズ(三浦知良)や、中田英寿も、言うまでもなく努力の人ではある。しかし、それに勝るとも劣らない「毎日の反復練習と情報収集、こまめな目標設定と自己反省」を続けている他の選手を、どれだけ頭に思い浮かべることができるだろうか。
思えば、中村俊輔は私にとってあまり好きなプレーヤーではなかった。当時の日本代表監督であったトルシエによって日韓ワールドカップのメンバーから外されたときには、1ミリも残念という気持ちが沸いてこなかった。真ん中でやりたがる割に、屈強なボランチに体を当てられるとすぐに倒れてしまう貧弱なファンタジスタ(の卵)という印象が強かったからだ。また、同じようなポジションで絶対的に信頼を寄せることができる、中田英寿という現役バリバリの一流プレーヤーが存在していることも、やはり中村を不要と感じさせる要因の一つだった。
2000年当時、代表では左サイドばかりで起用されることについて、中村はマリノスの監督であったアルディレスに相談したという。そのときのアルディレスの答えを引用する。
「ベンチで試合を見ていても得るものは何もない。どんなポジションであっても、先発の11人に選ばれて、グラウンドに立つべきだ。」
この言葉と、2002年のワールドカップメンバー落選という挫折を抱えて、彼はイタリアへ渡った。その後の中村俊輔は、見違えるように爆発的な成長を遂げたように思う。トップ下以外の様々なポジションをこなし、必要以上に削られるセリエAのディフェンスをかいくぐる。才能のある日本人選手が、ただ海外に渡るだけで実現できることではない。すべては、自分にとって何が必要なのかを感じ取り、日々の改善を怠らずにひたすら続けてきた者だけが成功を勝ち取る。とてもシンプルなことだが、中村俊輔のプレーを見ているとそれを深く実感できる。
もちろん、前述の「あまり好きなプレーヤーではなかった」という言葉が過去形であることから分かるように、現在はお気に入りのプレーヤーの1人だ。
福田和也『ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法』
- 2009年9月 3日 14:50
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
どこかの書評で褒められていたのを見て購入、読了。文庫サイズで持ち運びやすく、ちょっとした打ち合わせの行き帰りで読み切れるくらいであった。
本書の"書く"ための施策に共感するところはあるが、それよりも注目したいのは"書き続ける"ための施策だ。日常的に文章を書かない人が、瞬発力を発揮してふだんから溜め込んでいることを一気に書き上げる、というのは案外すんなりといくもの。ただ、一定量を年中書き続ける、となると、簡単にはいかない。これは、某誌で連載をやらせていただくことになってから、とても強く実感している。
そんなときは、本書の「途中で書けなくなってしまった時」「一応、机に座っていること」などの項が、事態を展開させるのに役立つことだろう。仮に直接的な解にならなかったとしても、同じような問題に立ち向かっている人がいることを思えば、いくらか気が楽になるというものだ。
藤原正彦『祖国とは国語』
- 2009年8月17日 08:31
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
本書は、教育における国語の重要性を語る「国語教育絶対論」、著者の家庭生活を描いたエッセイ集「いじわるにも程がある」、出生地である満州を訪ねた「満州再訪記」の3部構成になっている。直接的にメインテーマを扱っているのは、最初の「国語教育絶対論」だけで、他の2編はハッキリ言ってしまうと蛇足である。
タイトルが絶妙だと思い読み始めたが、本書の中で「これ(注:"祖国とは国語である"という言葉)はもともとフランスのシオランという人の言葉らしい」と明かされていて、いささかがっくりしてしまった。気になったのでシオランを調べてみたが、フランスではなくルーマニア人だった(パリに定住し、フランス語での著書が多くある)ため、二重にがっくりであった。裏付けとってないの?
とまぁ、重箱の隅をつつくのはこのくらいにしておいて、「国語教育絶対論」である。著者の主張する内容や、国語の重要性、必要性については激しく同意したい。が、いかんせん言論を裏付ける根拠や、客観的なデータが、あまりにも少ない。ほとんどの言説は、著者の主観や経験に基づいて展開されているため、かなり説得力に欠けている。うーん、もったいない。
なんだか文句ばかりになってしまったので、本書で感銘を受けた一節を引用しておく。「愛国心」という言葉に抱くイメージを、一変させてしまう名文だと思う。
英語で愛国心にあたるものに、ナショナリズムとパトリオティズムがあるが、二つはまったく異なる。ナショナリズムとは通常、他国を押しのけてでも自国の国益を追求する姿勢である。私はこれを国益主義と表現する。
パトリオティズムの方は、祖国の文化、伝統、歴史、自然などに誇りをもち、またそれらをこよなく愛する精神である。私はこれを祖国愛と表現する。家族愛、郷土愛の延長にあるものである。
沢木耕太郎『杯(カップ)―緑の海へ』
- 2009年5月20日 10:37
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
ふだんスポーツのことなど語りもしない(少なくとも公の場では)人間が、オリンピックになると特番にしゃしゃり出てくることがよくある。その人と視聴者で、視点を共有するという意味合いはあるのだろうが、個人的にはあまり好きではない。日常的にその競技を見ていないお前に何が分かるのか、と。選手の4年間積み上げてきた努力と、それをサポートしてきたスタッフ、ファンの気持ちが汲み取れるわけがない、と。
本書を手に取ったとき、沢木もついにその類になったかよ、と思った。そしてフットボールを愛するスポーツライター達は何をしているのか、という苛立ちも覚えた。ノンフィクション作家に単行本を書かれて悔しくないのか?と脳内で罵声を浴びせてもみた。
が、読了したときにはそんな悪態をすべて謝罪したい気持ちになっていた。これは、立派なスポーツルポだ! 特に、終章でワールドカップ後の日韓戦まで取り上げる視点は秀逸だった。緑の海は、2002年だけではなく過去からも、未来へも、続いているのだ。日本と韓国の往復をはじめとした、「移動」を中心に話を進めていくところあたりも沢木らしい。
角田光代『空中庭園』
- 2009年3月 3日 07:45
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
タイトルの意図するところを理解した時点で、やられたー!と思った。そのまま写真のタイトルにすれば、ふとした日曜日に原宿あたりのギャラリーで飾られていてもおかしくない。拙者はそれを目にして同じようにやられたー!と思うのだと思う。そしてすぐさま似たような写真を撮って、「インスパイア」などと言いながらフォトログにアップしたい衝動に駆られるだろう。そのくらい嫉妬したくなる素晴らしいタイトルだ。
本作は、壊れていながらもなんとか日常を送っている家庭の様子を俯瞰している。家庭崩壊とか、仮面夫婦って、小説のテーマとしては暗くて救いのないもの。だけど、似たような境遇の家庭で育った身としては、特別目を背けたくなる気持ちはない。そういう状況でも、良くも悪くも関係が続いていくのが家庭だし。まぁ実際にその家庭の中に身を置いているときは、胸くそ悪いわけなんだけど。
ただ、やはり家族でいる状態というのは、それだけでひとつ承認がなされているとも思う。居心地が悪いときがあってもマナとコウは家に帰ってくるし、無駄口にイラつきながらも母親は自分の母のために買い物をするし、愛がなくても父親は母親との家庭を維持する(あ、これは家族だからっていうよりきっと惰性ですね。ダメ男だし)んだろう。というようなことを思った。
桐野夏生『ローズガーデン』
- 2009年2月16日 03:12
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
SEGA『龍が如く 見参!』
- 2009年1月 2日 08:53
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
筒井康隆『笑犬樓の逆襲』
- 2008年12月27日 19:13
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
前作に引き続き、これまた資料価値の高い一冊。断筆期間を経て各出版社と交わした覚書の話から始まり、もちろん笑いもてんこもり。原宿、神戸の名店案内のように「それはどうでもいいな 」と思われる回もあるけれど、そこは連載ゆえの苦し紛れということもあろうて。
しっかし筒井康隆がいなくなったら、戦争についてのブラックユーモアを他の誰が書いてくれるのだろうか。心配だ。
佐藤秀峰『新ブラックジャックによろしく』5
- 2008年11月 4日 18:05
- Bought | Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
「政治家にでもなれよ ムツミちゃん」「なって法律を変えろよ 」
日本で臓器移植が始まった頃、僕は高校生だった。学校をサボった昼時に見るテレビには、どこかの人の臓器が、またどこかの人に移植されるという言葉とともに、クーラーボックスを担いでヘリコプターに乗り込む白衣の人たちが映っていた。
脳死が人の死と認められるようになったことは理解したつもりでいても、それが一体どういうことなのか、漠然としか受け止められていなかったように思う。まぁ、しっかり受け止めろというのが無理な話な気はするけれど。このように、頭では分かっていたつもりでいても、実際の現場に立ち会うと大きなとまどいを感じるものなんだろう。
例えば今、僕に30年くらい連れ添ってきた愛する妻がいるとして(仮定くらいさせてくれ!)、脳死になったからといって臓器提供にOKと言えるだろうか。例えば小学生からの親友が脳死になって、体中の臓器を取り除かれた姿を見て、どういう感情が芽生えるのだろうか。
今度、ホルモンを食べるときにでも、また少し考えてみよう。
川端裕人『The S.O.U.P.』
- 2008年8月26日 04:54
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
内容よりも先に、作者の取材力に感心した。中でもLinuxや、ネットワークに関する描写は、決して表面をなぞった下調べだけでは、ここまで細かく書くことはできなかっただろう。
コンピュータが中心となるSF小説は、お話を展開することが中心でコンピュータは脇役のさらに脇役程度に収まっているものと、何回でしつこすぎる描写を繰り返しまくるものが多い(きっと拙者が読んでいるものが、イマイチなんでしょうね よい作品があれば教えてくださいませ)。「リアリティ」面から見ると本作はかなり秀逸の出来と言えよう。
しつこいぐらいにハッカーとクラッカーの違いを述べてくれる点について、「もっと言ってくれ!」と賞賛を贈ったのは拙者だけではないはず!
フィリップ・トルシエ『オシムジャパンよ!日本サッカーへの提言』
- 2008年5月26日 02:40
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
本書は、3つの章で構成されている。
- ジーコジャパンの歩んだ4年間の総括
- オシムジャパンの船出に対する感想とこれからの展望
- 世界と比較しながらの日本サッカーへの提言
この中でも特に本書を良書たる位置づけに押し上げているのが、ジーコジャパンの総括だ。2006年のドイツワールドカップ後、ジーコからオシムへの監督交代劇(よくスポーツメディアは"交代劇"という書き方をするけれども、川淵氏の発言も含めて本当に"劇"だった)により、ほとんどの代表ファンとメディアはジーコの4年間を真剣に振り返る時間を持てなかった。そりゃもちろん、予選リーグ敗退の辛い現実を受け止める前に、オシムがもたらしてくれるであろう新たな希望を迎え入れる方が楽に決まっている。
筒井康隆『笑犬樓よりの眺望』
- 2008年4月30日 03:24
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
SHOCHU LAB「もろみの見た夢」を買った
- 2008年4月16日 04:22
- Bought | Experienced | Private
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
アサヒビールがSHOCHU LAB(焼酎ラボ)というおもしろい試みを始めたことを、ひらたさんのブログで知りました。
まずは、SHOCHU LAB の紹介。いままでにないやり方で焼酎を作ってウェブのみで販売していくとのこと。4つ予定しているラインナップの最初のひとつが「もろみの見た夢」という、今回の米焼酎とのことです。SHOCHU LAB ミーティング 「もろみの見た夢」 [dh memoranda]
なっるほどー。酒とウェブ。そりゃもう拙者のためにあるようなものじゃないですかってことで、兎にも角にもポチッと押したわけです。SHOCHU LABの会員になると2,100円のところを1,995円に! 105円の値引きで酒好き&ウェブ好き野郎のメールアドレスがゲットできるわけですな~などと邪推しつつ購入。送料300円と良心的な価格で届けてくれます。

きれいな外箱でwktk度もアップです。
北崎拓『クピドの悪戯─虹玉』1~7
- 2008年4月13日 19:39
- Bought | Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
村上龍『空港にて』
- 2007年7月16日 15:22
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
浦沢直樹『21世紀少年』上
- 2007年6月24日 02:22
- Bought | Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
ゆでたまご『キン肉マン2世 究極の超人タッグ編』8
- 2007年6月24日 02:15
- Bought | Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
柴田ヨクサル『ハチワンダイバー』3
- 2007年6月24日 02:08
- Bought | Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
石田衣良『骨音 池袋ウエストゲートパーク3』
- 2007年6月20日 00:59
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
柴田ヨクサル『ハチワンダイバー』1、2
- 2007年6月 9日 21:37
- Bought | Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
石田衣良『少年計数機 池袋ウエストゲートパーク2』
- 2007年4月 4日 17:01
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
イーオン・フラックス
- 2007年3月18日 17:09
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
スクール・オブ・ロック
- 2007年3月11日 22:27
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
金子達仁『泣き虫』
- 2007年3月 4日 16:59
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
CM契約を忘れて選挙への出馬を決意してみたり、ヒクソン戦について一筆入れたのを忘れてタイソン戦をやろうとしてみたり……一般常識から見るとかなり忘れんぼさん、というかタダのいい加減な人に見える。それとも、トップレスラーのみぞ知る孤高な苦悩か……?
そうであるならば、高田と関わった重要人物である、猪木、藤原、前田、佐山、安生、あるいは船木、鈴木、中野、宮戸、それが無理ならせめて桜庭、つまり第二者の視点で語ることが必要なのではないか。せっかく金子達仁という立派な第三者を筆者に立てているのだから。
ただ、高田の歩んできた道の上で、彼自身がどういう心境であったのかを振り返る資料としては、大変価値の高いものだと思う。
花村萬月『♂♀』
- 2007年2月20日 15:26
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
スカトロと乳首噛み切りシーンは、読んでいて気持ち悪くなった。文章のリズムは相変わらず好きだし、作者から読者への直接的問いかけなんかも興味深く読めたけれども……。読後感というよりは、読んだ後の精神状態があまりよろしくない感じになってしまった。
ときどき、初期の村上龍を感じさせるところあり。
アンダーワールド
- 2007年2月12日 15:38
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
テンポが悪くて、見ている途中にたびたび寝てしまう。オオカミ主観のカメラとか、なんかイマドキの監督っぽい演出だなーと思ったら、ミュージックビデオ出身の監督なのね。いろいろと納得。
お話自体は悪くないのに、ケイト・ベッキンセールのPVみたいになってたなぁ。
エアフォース・ワン
- 2007年1月22日 21:22
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
触りだけ見るつもりが、懐かしくてついつい最後まで見てしまった。
もう10年前の作品で、さすがにCGのクオリティにアラが見えた。特にF-15やミグの質感。キラキラしまくりだ。でも、当時はリアルに見えていたんだろうなぁ。こうしてCGも、ハイテク全盛時代に白黒映画時代の特撮を見ている、というような技術になっていくのだろう。
大統領が最強すぎるという、ハチャメチャなストーリーなわけだが、そこを堂々と演じきるハリソン・フォードはさすが。いきなり境地に追い込まれるテロ組織、切らないコードの色は星条旗、刑務所大合唱で震えるゲーリー・オールドマン、釈放寸前で撃ち殺されるラデク、身代わりのF-15……そしてラストのコールサイン変更は名シーン。
オーシャンズ11
- 2007年1月21日 18:01
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
豪華出演陣とソダーバーグってところでドキワク(ドキドキワクワクの略)だったが、こぢんまりとした内容に「アレ?」っていう感触。メンバーそれぞれに個性を持たせながらお話を語るには、時間がなさすぎたのかなー。
注目すべきはカール・ライナーの渋さ! かっこよすぎ……。
石田衣良『アキハバラ@DEEP』
- 2006年12月28日 20:07
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
うーん、秋葉原やPC周りの描写を、どうしても素直に受け止めることができなかった。今も存在するのかどうかは別として、実際のカラーギャングと、『池袋ウエストゲートパーク』のマコトたちの姿に格差があるのと、同じ種類の違和感かな。
そういうリアリティ面の描写を差し置いても、物足りなさを感じながらの読了。ただ、あいかわらず読みやすいことは読みやすい。
THE 有頂天ホテル
- 2006年12月26日 16:00
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
映画館で見たとき、伊東四朗にはムチャクチャ笑わせてもらって、偉大な喜劇役者であることを再認識した覚えがある。もちろん三谷演出がそれを際だたせているわけだけど、なんというか演技の光り方がハンパではない。
本作もしっかりとした?ドタバタ喜劇であるからして、いろんなところで笑いが起こるわけである。しっかし、今回拙者がDVDで見たときに、はからずも声をあげて笑ったのは伊東四朗が出てくるシーンだけであった。なんでドーラン塗っただけで、こんなにおもろいんだ。すごい、すごいよ!
井上雄彦『バガボンド』24
- 2006年10月26日 17:00
- Bought | Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
二ノ宮知子『のだめカンタービレ』16
- 2006年10月15日 16:44
- Bought | Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
オキ・シロー『テキーラの朝焼け』
- 2006年10月12日 14:53
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
浅井健一『Johnny Hell』
- 2006年10月10日 15:57
- Bought | Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
石田衣良『4TEEN』
- 2006年10月 4日 02:22
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 1
- Edit
二ノ宮知子『のだめカンタービレ』11〜12
- 2006年9月24日 19:37
- Bought | Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
かわぐちかいじ『ジパング』25
- 2006年9月24日 19:28
- Bought | Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
ゆでたまご『キン肉マン2世 究極の超人タッグ編』5
- 2006年9月24日 19:13
- Bought | Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
村上龍『eメールの達人になる』
- 2006年9月20日 19:46
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
O田さんに借りて読了。メールの書き方をはじめ、IT関係の実用書は発売から1年も経つと内容が古くなってしまってまったく役に立たないことが多い。しかし、本書は2001年発売から5年近くが経過しているにもかかわらず、今でも通用する内容になっている。
それは、eメールを情報伝達のメディアとして適切に利用するには、どういう心構えでおればよいのか、という「姿勢」を語っているからだ。eメールやインターネットなどの「技術」にとらわれるのではなく、また名の売れた作家という立場で語るのではなく、一ユーザーとして真摯にeメールに取り組んでいる様に好感。
ただし、本書を隅から隅まで読んで、同じ事を実践してもすぐに達人にはなれないのは明白である。大事なのは受け取る相手を想像すること。そして、その相手に的確に物事を伝えるよう努力し続けることなのだ。つまり「読んでも達人になれない!」「薄い内容だ!」なんて批判することはあまり意味がないことと言えよう。
SCEI『みんなのテニス』
- 2006年9月16日 13:38
- Bought | Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
二ノ宮知子『のだめカンタービレ』7~10巻
- 2006年9月16日 13:24
- Bought | Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
二ノ宮知子『のだめカンタービレ』4~6巻
- 2006年9月10日 13:49
- Bought | Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
坂口安吾『白痴』
- 2006年9月 8日 14:56
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
文字数が多いので読了まで時間がかかった。時間はかかったけど、読むこと自体は苦じゃなかった。個人的には、後半に行くに従っておもしろい話になっていったので、どんどん読むスピードが上がっていった感じ。
要は落伍者のお話なんだけれども、文体やら話の持っていき方やらに、「この人にしか書けない感」がたっぷりあってよろしかった。忘れた頃に、また読み返したい作品。
ゆでたまご『キン肉マンII世 究極の超人タッグ編』1~4巻
- 2006年8月28日 13:51
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
うーん……敵役の超人の魅力が、どれもイマイチ。強引すぎる話の展開力(それが魅力になってる)は全盛期のママだと思うんだけど、肝心のキャラの魅力が弱いので読んでいてツライ。連載が週刊プレイボーイってことで、読者からのナイスなキャラクター案投稿が少ないのだろうか。
ニュージェネレーションとレジェンドを戦わせるというアイデアは流石なので、ここからの巻き返しを期待したいところ。
ゲド戦記
- 2006年8月27日 07:06
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
吾妻ひでお『うつうつひでお日記』
- 2006年8月24日 19:09
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
SEGA『脳力トレーナー ポータブル』
- 2006年8月20日 22:35
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
ナビゲーション役を務める女の画が、テラヒドス。トレーニングはおもしろいのだけど、メニュー画面に戻るたびに画を見て萎えるゲームであった。
HUDSON『煉獄 The Tower of Purgatory』
- 2006年8月20日 17:42
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
石田衣良『娼年』
- 2006年7月21日 17:07
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
ミッション:インポッシブル3
- 2006年7月20日 22:21
- Experienced
- Comments: 1
- TrackBacks: 0
- Edit
石田衣良『波のうえの魔術師』
- 2006年7月20日 01:29
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
軽快に読破。株をやりたくなる書だけど、気軽に手を出すと文字通り、波に飲み込まれるだろうと思わされてしまう。うまいなー、と唸る。
沢木耕太郎『彼らの流儀』
- 2006年6月27日 02:56
- Experienced
- Comments: 0
- TrackBacks: 0
- Edit
あとがきにある、「コラムでもなく、エッセイでもなく、ノンフィクションの作品とも異なるものになっていた」の言葉通り、不思議な心地を味わえた書。でも沢木ノンフィクションのざわざわ感に比べると、いまひとつ魅力が足りない気もする。






























































![ASIN:B000EPFQ5U:image]] [[ASIN:B000EPFQ64:image ASIN:B000EPFQ5U:image]] [[ASIN:B000EPFQ64:image](http://images-jp.amazon.com/images/P/B000EPFQ5U.09.MZZZZZZZ.jpg)