Experienced Archive

井上雄彦『バガボンド』24

オトナの世界っつーのは正攻法が通じなかったりするもので、ついつい回り道や裏道を使ってみるクセがついてしまう。それでうまくいくことが続くと、正攻法がなんたるかってことを忘れてしまったり、回り道や裏道を正攻法だと勘違いしたりするようになる。

どっちが正しいってわけでもないんだろうけど、なんとなくそういうようなことを考えながら読んだ。

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二ノ宮知子『のだめカンタービレ』16

15巻まで集めきったところで新刊が出るタイミングの良さ。即刻購入す。

淡々と進んでいく展開は好きだけど、ターニャと黒木くんの恋模様は、峰と清良ほど素直に受け入れられないなぁ……。ロシア女子と日本男子の組み合わせからは、どうしても六本木とかロシアンパブという単語が浮かんでしまう。

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オキ・シロー『テキーラの朝焼け』

名字が同じ、という理由だけで興味を持って購入したものの、楽しく読めた。お酒がテーマの短編ってだけで、ニコニコしてしまった。

しかし舞台となった酒場ボロンゴ、同じ渋谷に実際のモデルのような店がある気がする……。学生のとき、グラフィックデザインの師匠に連れて行ってもらった店に非常によく似ていた。また行ってみようかな。

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浅井健一『Johnny Hell』

目黒のHMVで見かけて衝動買い。カ、カッコイイ……。

『原爆とミルクシェイク』のサビで「原爆と~!ミルクシェーイク!」のところが、「原爆どーん!ミルクシェーク!」に聞こえて、勝手にどきどきしてしまった。

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石田衣良『4TEEN』

拙者の中での、「石田衣良 + 青春 = 傑作」の方程式が崩れてしまった。ご都合主義的な展開、不自然なキャラ心境の移り変わりがマイナスの心象になってしまった。そして、なによりもセリフの端々におけるリアリティを感じられなかったのがしんどかった。

リアリズムを追求するのがフィクションの役割とは思わない。でも同級生がゲロを吐いたときに、サクッと自分のジャージでくるんでゴミ箱に捨ててくれる友達なんて、いまの日本中を探してもいないんじゃないか。どうも肝心の4人がカッコよすぎるのが、鼻についているのかもしれない。

舞台である月島、自転車というアイテム、の2つを見事に書いている点は、さすが。

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二ノ宮知子『のだめカンタービレ』11〜12

パリ編から、千秋ものだめも努力する姿がお話の中心になってきている。いかなる天才も努力は惜しまない、というのは読んでいて気持ちがよい。

『あしたのジョー』や『タイガーマスク』のように、選ばれた特定の誰かが血を吐くような特訓を重ねて、やっとたどり着いたこの舞台系(どんな系?)のマンガが減ってきて、『のだめ~』スタイルのマンガ、つまり誰もががんばって生きているのだ系(だからどんな系だ)がウケるのは、時代背景とかも関係しているのかな。拙者自身も読んでいてラク、というのは確かにあるんだけど。

単に少年漫画と青年漫画の違いだけ、かもしらん。

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かわぐちかいじ『ジパング』25

ついに原爆の具体的な描写が! まったく先が読めない展開でハラハラさせられる。登場人物の数もずいぶん多いが、すべてのキャラ作りに余念がないところあたり、大作家の実力を感じずにはいられない。

関係ないけど、麻生さんは外務大臣になっても、ジパングを読み続けているのだろうか……。

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ゆでたまご『キン肉マン2世 究極の超人タッグ編』5

セイウチンが悪行超人化していく流れは、初代のストーリー展開を汲んでいて、どこか懐かしい。レジェンドとニュージェネレーションの戦いがどうなるのか楽しみ。過去の手法をなぞるだけではないところを期待したい。

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村上龍『eメールの達人になる』

O田さんに借りて読了。メールの書き方をはじめ、IT関係の実用書は発売から1年も経つと内容が古くなってしまってまったく役に立たないことが多い。しかし、本書は2001年発売から5年近くが経過しているにもかかわらず、今でも通用する内容になっている。

それは、eメールを情報伝達のメディアとして適切に利用するには、どういう心構えでおればよいのか、という「姿勢」を語っているからだ。eメールやインターネットなどの「技術」にとらわれるのではなく、また名の売れた作家という立場で語るのではなく、一ユーザーとして真摯にeメールに取り組んでいる様に好感。

ただし、本書を隅から隅まで読んで、同じ事を実践してもすぐに達人にはなれないのは明白である。大事なのは受け取る相手を想像すること。そして、その相手に的確に物事を伝えるよう努力し続けることなのだ。つまり「読んでも達人になれない!」「薄い内容だ!」なんて批判することはあまり意味がないことと言えよう。

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SCEI『みんなのテニス』

PowerSmash以来、久しぶりにテニスゲームをやりたくなったのと、パーティーゲームの手持ちがなかったので購入してみた。

1時間ほどプレイして納得。たしかに「みんなの」だ。一人でプレイする分だと、ちょっと物足りないボリューム。やり込むことを前提としたモードもない。その分、価格が抑えられていることを考慮すると、Wii対策のパーティーゲームなのかしら、なんて邪推したくなってしまった。

ゲーム自体はシンプルによくできているので、ゲームが苦手な人でも気軽にプレイできるはず。テニスゲームのおもしろさとしても、スマッシュコート、PowerSmashと並ぶ完成度になっているように思う。

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