筒井康隆『笑犬樓の逆襲』

前作に引き続き、これまた資料価値の高い一冊。断筆期間を経て各出版社と交わした覚書の話から始まり、もちろん笑いもてんこもり。原宿、神戸の名店案内のように「それはどうでもいいな……」と思われる回もあるけれど、そこは連載ゆえの苦し紛れということもあろうて。

しっかし筒井康隆がいなくなったら、戦争についてのブラックユーモアを他の誰が書いてくれるのだろうか。心配だ。

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