石田衣良『4TEEN』

拙者の中での、「石田衣良 + 青春 = 傑作」の方程式が崩れてしまった。ご都合主義的な展開、不自然なキャラ心境の移り変わりがマイナスの心象になってしまった。そして、なによりもセリフの端々におけるリアリティを感じられなかったのがしんどかった。

リアリズムを追求するのがフィクションの役割とは思わない。でも同級生がゲロを吐いたときに、サクッと自分のジャージでくるんでゴミ箱に捨ててくれる友達なんて、いまの日本中を探してもいないんじゃないか。どうも肝心の4人がカッコよすぎるのが、鼻についているのかもしれない。

舞台である月島、自転車というアイテム、の2つを見事に書いている点は、さすが。

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『4TEEN フォーティーン』石田衣良 を読んで from そういうのがいいな、わたしは。(読書日記) 2007-11-04 (日) 03:33
4TEEN フォーティーン (新潮文庫)石田 衣良 内容紹介 東京湾に浮かぶ月島。ぼくらは今日も自転車で、風よりも早くこの街を駆け抜ける。ナオト、ダイ、ジ...

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