Tweensy解説 #5 duration, Relative & Random range, ease, easeParams, delayStart, delayEnd

Tweensy解説の第5弾です。今回はトゥイーンにまつわるアレコレを説明していきます。

その他、トゥイーンについて

Tweensy.to、from、fromToによるトゥイーンを定義したときは、TweensyTimelineインスタンスが返されます。TweensyTimelineインスタンスには、トゥイーン実行中に変更可能なパラメータが含まれています。

TweensyTimeline(タイムラインを使う)

TweensyTimelineを使うことで、トゥイーン実行中のパラメータを再定義することができます。

import com.flashdynamix.motion.Tweensy;
import com.flashdynamix.motion.TweensyTimeline;
var timeline:TweensyTimeline = Tweensy.to(myInstance, {x:500}, 2.0);
timeline.duration = 3.5;

myInstancexを、現在値から500に、始めに定義した2秒ではなく、3.5秒で動かします。

TweensyTimelineは、以下に記述するよりも、さらに多くの機能を提供します。

Relative & Random range(相対的、ランダムな範囲)

Tweensy.to、fromなどで指定するObjectのプロパティは、相対的またはランダムな範囲を指定することができます。

import com.flashdynamix.motion.Tweensy;
Tweensy.to(myInstance1, {x:"500"});
Tweensy.to(myInstance2, {x:"-500"});
Tweensy.to(myInstance3, {x:"250,500"});

いずれのTweensy.toも、インスタンスのxを動かす例です。上から順に、現在地から相対的に+500、現在地から相対的に-500、現在地から相対的に+250~+500の範囲でランダム、で動きます。

訳注:絶対指定との違いは、数値をダブルクオーテーションで括ることです。

TweensyTimeline.ease(イージング関数を使う)

イージング関数によって、トゥイーンの動き方を変えられます。Tweensyは、Adobeのfl.motion.easingパッケージに含まれるイージング関数をサポートしており、これらはTweensyライブラリの一部として提供されています。デフォルト(パラメータがnullもしくは指定されなかったとき)では、TweensyはQuintic.easeOutを使用します。

import com.flashdynamix.motion.Tweensy;
import fl.motion.easing.Sine;
Tweensy.to(myInstance, {x:500}, 2.0, Sine.easeOut);

myInstancexを、現在値から500に、2秒間で、Sine.easeOutを使いながら動かします。

TweensyTimeline.easeParams(イージング関数にパラメータを与える)

イージング関数のBack、Elasticは、特別なイージング関数です。これらの関数は、パラメータを与えることで、動き方を変えることができます。TweensyTimelineで、BackEaseParamsクラス、ElasticEaseParamsクラスを使ってパラメータを定義します。

import com.flashdynamix.motion.Tweensy;
import com.flashdynamix.motion.TweensyTimeline;
import fl.motion.easing.Back;
import com.flashdynamix.motion.easing.BackEaseParams;
var timeline:TweensyTimeline = Tweensy.to(myInstance, {x:500}, 2.0, Back.easeOut);
timeline.easeParams = new BackEaseParams(0.7);

myInstancexを、現在値から500に、2秒間で、0.7倍に弱められたBack.easeOutを使いながら動かします。

TweensyTimeline.delayStart、TweensyTimeline.delayEnd(ディレイをかけたトゥイーン)

すべてのトゥイーンは、始まりと終わりにディレイをかけることができます。デフォルトでは、ディレイはありません。

import com.flashdynamix.motion.Tweensy;
import com.flashdynamix.motion.TweensyTimeline;
var timeline:TweensyTimeline = Tweensy.to(myInstance, {x:500}, 2.0, null, 1.0);
timeline.delayEnd = 1.5;

myInstancexを、現在値から500に、1秒待ってから、2秒間で動かし、その後1.5秒経ったらトゥイーンを終了します。

訳注:Tweensy.toの引数で指定している「1.0」の部分が、TweensyTimeline.delayStartにあたります。これは実際に動き始めるまでのディレイです。つまり、トゥイーンを実行しても、始めの1秒間は見た目が何も変わらないということです。対してdelayEndは、見た目の変化(動き)が終わってから、トゥイーン完了イベント(onCompleteイベント)が発生するまでのディレイです。


次回は、これまで解説してきたx以外のプロパティをトゥイーンする方法を予定しています。

よろしければコメントをどうぞ!

匿名希望のコメントはこちらへ

Comment Form

Trackbacks:0

TrackBack URL for this entry
https://448.jp/cgi-bin/mt/bnq48cke.cgi/1373
Listed below are links to weblogs that reference
Tweensy解説 #5 duration, Relative & Random range, ease, easeParams, delayStart, delayEnd from 448.jp blog

この記事はいかがでしたか?

ぜひ共有してみてください。あなたのフィードバックが、私のモチベーションにつながります。

×