Apollo mini Camp @ Tokyoに行ってきた

ゲートシティホールで行われたApollo mini Camp @ Tokyoに行ってきました。例によって個人的に気になったところだけレポートを書きました。箇条書きと本人の発言が入り乱れる感じですが、行けなかった方の参考になれば幸いです。

5/24 21:53 追記:
野中さんにコメント欄で、はじめにご挨拶された方(伊藤さん)のお名前を教えていただいたので追記しました。

はじめに(アドビの女性。名前が聞き取れなかった……アドビシステムズ株式会社 マーケティング本部長 伊藤かつらさん)

  • 今回のApollo mini Campは、申し込み開始後に約6時間で満席に。みなさんの熱を感じている!
  • 今日は概要とかはやらないで、もっと突っ込んだ話をする(注:実際は2時間中1時間は概要と事例紹介って感じでした……)。
  • Adobe製品は、ユーザのクリエイティビティが核。これはApolloも変わらない。

通訳紹介

  • プロの通訳も呼んでいるけど、専門的な内容なので、アドビ 太田さんが通訳(注:素人通訳と紹介されてました笑)。
  • 今日は時間がないけど、内容が盛りだくさんだから、かなり端折ると思います。でも、わざとじゃないよ(会場笑)

Mike Chambersさんのデモ

はじめに

  • Apolloは、まだコードネーム。
  • Apolloは、クロスプラットフォームのランタイムを作るプロジェクトのコードネームである。
  • Web開発者がいま持っているスキルをそのまま使える(Flash、HTML、JavaScript……)。
  • デスクトップ上で稼働するRIAを作る。

強調したい2点

  1. Apolloは、Flashがすべてではない。HTML、JavaScriptも一級市民として活躍できる。
  2. ウェブアプリケーション(RIA)をそのままデスクトップに持ってくることができる。別の言い方をすると「Web→デスクトップ」である。C++、WPF、Cocoaを使ってアプリケーションを作るのとは、明らかに反対の方向を向いている。
他のテクノロジーとの違い
  • WPFとかSilverlightの対抗なの?とよく聞かれるよ。
  • Silverlightは、ApolloではなくFlashと比べるべきもの。
  • WPFは、Apolloと比べる価値はある。両方ともデスクトップアプリケーションを作るから。でも、Apolloは「Web→デスクトップ」だから、ちょっと違う。開発に必要なスキルも別分野のもの。
  • C#をつかって.NETアプリを作ってる人は、WPFを使うでしょう。
  • ウェブデベロッパーは、Apolloを使うでしょう。

Apolloアプリケーションを作るための技術

2つの主要な技術
  1. HTML([X]HTML、JavaScript、CSS)
  2. SWF(Flash、Flex)
  • ピュアなHTML、ピュアなFlashもOKだけど、2つの世界を組み合わせることもできる。
  • また、どちらからもPDFを使うことができる。

事例紹介

finetune
  • ウェブベースの音楽ソーシャルサービス。
  • これを使うためには、ブラウザを開いたり閉じたりしなきゃいけない。
  • 通常、タブを開いてブラウジングすると思うけど、これではサービスが埋もれてしまう。
  • そういった問題を解決するために、ウェブサービスと並行して、同じ動作をするApolloを採用した。
  • ブラウザがクラッシュしてもApolloアプリは動いている。
  • ウェブ上にあるFlashからデスクトップで動作するApolloアプリケーションを動かせる。
  • ウェブサービスのロジックを再利用できることもメリットの一つ。
  • ウェブサービスに加えて、ローカルにあるデータをミックスできるメリットもある。
Adobeの人が作ったサンプル
  • HTMLのScale、Alpha、Rotation、Blurをいじっちゃう。
  • Flash Playerが持っているDisplay Pipelineの中にHTMLがあるからこそ、できること。
  • HTMLエンジンがレンダリングしたモノをビットマップとして持っているだけ。
  • ローカルで動的に作られたHTMLもレンダリングできる。
Maptacular
  • Google MapsとVCardを組み合わせたもの。
  • Flexで開発。
Fresh
  • Yahoo!の人が作ったJavaScriptのフレームワークを使って作られているRSSリーダー。
  • これには、Flash成分が全く含まれていない。
Scout
  • ウェブサイトのDOMを解析して、Apolloアプリケーションから部分的に変更することができる。
洗濯機で回るGoogle
  • これは実際に見ないと分からないかも(笑)

提供スケジュール

  • 2007年の初夏にパブリックベータ。
  • 2007年の秋の終わりか、冬の始めくらいにApollo 1.0、Flex "Moxie"、"Philo" 1.0。このときのランタイムは英語の予定。でも日本語のアプリケーションは作れるよ!(注:強調してました)
  • 日本語のランタイムは、1.xという形で2008年の早い時期に提供される予定。

Daniel Duraさんのデモ『Apollo Beta Sneak Peak』

はじめに

  • 今日話すことについて。社外で話をするのは初めてです!

Apollo Betaでの新機能

  • Drag and Drop / Clipboard(OSネイティブのドラッグ&ドロップ、クリップボード)
  • PDF Support(PDF表示)
  • HTML Transparency(HTMLのみでの透過、イレギュラーなシェイプの適用など)
  • Native File Dialogs(OSが持っているネイティブなダイアログを使う)
  • Multi-window(いくつでも任意の形でウィンドウを開く)
  • Online/Offline, Service API(特定リソースの使用可否を知らせる仕組み)
  • File Icons(OSが持っているアイコンを取得して表示できる)
  • File Extension Registration(関連付け)

新機能デモ

ドラッグ&ドロップ
URL型のデータをブラウザにドラッグ&ドロップしたら、そのURLを開けるぜ!
クリップボード
ローカルファイルをコピーして、Apolloアプリケーションにペーストすると、ストレージサーバに保存できるぜ!
PDF
PDFをHTML Controlに読めるぜ!

質疑応答

ランタイム普及について、どういう作戦が?

  • まず、ウェブからのインストールを簡単にする。
  • インストーラとアプリケーションを一緒にダウンロードさせる方法も考えている。

ローカルのDB(例えばWindowsのODBC)にアクセスすることができる?

  • 少なくとも1.0では直接的にアクセスできない。
  • でもすでに有志がActionScript Driverというものを介してMySQLにアクセスできるようにしている。
  • だから、みんながんばれ!(会場笑)

ランタイムの扱いについて。どれくらい簡単?

  • インストール/アンインストールの方法は、OSによって変わってくる。
  • Windowsであれば……(注:うまく聞き取れませんでした……誰か教えてください!)
  • Macであればドラッグ&ドロップでインストール/アンインストール。
  • Apolloアプリケーションを使うにあたって、ユーザがなにか新しいことを学ぶようなことがないように、というのが開発の主旨(注:すばらしいですねぇ)。

ランタイムがバージョンが違っても、アプリは動くの?

  • 動くよ。

ランタイムとかじゃなくて、ダブルクリックで起動したいお!

  • ランタイムがいるの! それは絶対だお!
  • エンドユーザはApolloをなるべく知らないように、見えないように、ランタイムのインストールも1回になるように、を心がけている。

ランタイムにない機能をDLLなどで拡張できる予定は?

  • 1.0では不可能。
  • ただ、どこへ行っても言われるリクエストなので、今後の検討課題としている。
  • 現時点では、そういうレベルの予定は決まっていません。

コードネームの変更はいつ?

  • ……えっと、可能性だよ!? 可能性だけど、ベータが控えているからいいタイミング……かもしれませんね(会場笑)。

Flex Builder 日本語版でも動く?

HTML内にあるSWFの再生は、いつ可能になる?

  • ベータはだめです。1.0はOK。

File I/Oに関するセキュリティ実装の予定は?

  • 基本的な概念として、OSのセキュリティレイヤーの上にApolloがのっかる。
  • なにかあれば、Apollo側で迂回する、阻止するという機能になる(注:よく聞き取れなかったので間違ってるかも)。
  • Apolloアプリケーションは、「ダウンロード」して、「インストール」して、「起動」するもの。
  • ブラウザで動くものとは、まったく違うという考え方である。
  • Apolloアプリケーションは、通常のネイティブアプリケーションを想定してほしい。
  • リモートサイトでのSandBoxなども検討しているが、ローカルでアクセスできるものには、すべてアクセスできることになる。
  • 信頼できるソースからのダウンロード、起動を行うのが基本となる。

ビデオカードによってパフォーマンスは上がる?

  • NABでも言ったんだけど、お答えとしてはYes。

Apolloがサーバになることができる?(Socketでlistenできるかどうか)

  • 実は検討した機能のひとつであった。
  • 社内でも話が出て、「たしかにそうだ」などと盛り上がったあと、なんとなく盛り下がった(会場笑)
  • というわけで、1.0ではできません。

感想

  • デモをした二人は、Mac使いだった。ちなみにテキストエディタはTextMateだった。
  • 太田さんの通訳が絶妙だった。
  • Apollo自体は新しい何かではなくて、既存技術の組み合わせ。
  • でも、今までにない組み合わせができるから、おもしろいことができそうだぜ!

というわけで結論としましては、Apolloタノシソー!でした。書いてみたらすごく長いレポートになってしまった。

よろしければコメントをどうぞ!

匿名希望のコメントはこちらへ

野中 文雄 2007年5月24日 21:15

最初にごあいさつされたのは、Adobeのマーケティング本部長伊藤かつらさんです。
http://journal.mycom.co.jp/news/2006/04/17/340.html

オッキー 2007年5月24日 21:54

野中さん、ありがとうございます。
記事に伊藤さんのお名前を追記しました。

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